2022/10/27 11:59

鱗片数6片前後 寒地系

青森県福地村苫米地(現南部町苫米地地区)の在来種で、現在の福地ホワイト六片も元をたどればこの品種がルーツになっています。一説には、かつてこの地域の村民が伊勢参りに行った際に道中でにんにくが様々な病気に効くと聞き、薬用として持ち帰って植えたのが始まりと言われています。
薬用として栽培されていたにんにくですが、戦後になり料理として利用されるようになると、人口増加や経済成長に伴い食料品としての需要が増加、青森県でにんにく栽培の機運が高まりました。そこで、青森県の中で各地のにんにくの在来種が集められ、選ばれたのがこの苫米地にんにくでした。選ばれた理由として見た目が大玉であり、鱗片数も6片前後と安定しており、味も甘みがあった点がよかったようです。こうして1963年に苫米地にんにくは「福地ホワイト六片」と命名され、現在日本のにんにく生産量の約8割を占めるまでに成長することになりました。
現在では、苫米地にんにくは栽培地域でもごくごくわずかしか栽培されておらず、市場に出ることはない品種として希少です。
見た目はホワイト六片とほとんど違いはありません。味は生で食べても甘みを感じるほどに豊かな甘みが特徴です。

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